まず解説に入るにあたって前提条件として
このターンに何をすべきかを考える必要があります。
答えは単純です。

ダメージを受けないよう、場をニュートラルにする。

これにつきます。
『けち』デッキは最終的には相手より多く有効カードを展開して勝つことを目的としたデッキです。
その為には大量のマナソースと時間が必要であり、
まずは生き延び続けれるような場にする必要があります。
秘儀連携呪文、あるいは巨大クリーチャーで対消滅、睨み合いにする、などで場をニュートラルに保ち続けなくてはいけません。

ではこの場をニュートラルにするにはどうすれば良いのか。
それは

Aダメージを与えられてる元のクリーチャーを殺す。
Bダメージを与えられている場を作っている元凶の十手を無効化する。

この2点に帰結します。

以上を踏まえたうえで
あなたが取れる選択肢を取捨選択してみましょう。

?土地をプレイし伍堂をプレイする。
?けちをプレイする。
?独楽をプレイし、ライブラリーの上を見る。
?独楽とけちをプレイする。

以下のように大まかに4つに分類できます。
更に?と?、?には土地のプレイの有無がありますが、
?でかつ、土地をプレイしない選択は影麻呂を起動するマナが無くなり、『場をニュートラルに』の前提条件が満たされなくなるので論外。
なので合計で6つの選択肢があることになります。

この中でまず最初に脱落するのは?の選択です。
次のターンに必ず有効カードが使えるようになる『けち』をプレイするよりも独楽をプレイして起動したことでアドバンテージを取る為には、
ライブラリーの上から3枚が『このターン』有効であるカード、
具体的には十手を対処するカードである必要があり分が良い賭けとはとても言えません。

また同じ理由から?のけちをプレイして、かつ土地をプレイする選択も
除外されます。
どうせ1マナ余ってるなら独楽をプレイしない手は考えられませんからね。

さて、これで選択肢は3つになりましたが、
ここから先、選択を絞り込むには別の角度からの検討が必要になります。
それは対戦相手の手札です。
前のターンに影麻呂が殺されずに場に残ったことから
?除去が無い。
?除去はあるが撃つ必要が無いか、十手の方が優先度が高い。

のどちらかであるかと推定できます。
単純に十手しかない、手札がクリーチャーであるという可能性はその後の対処が容易になるので除外して、
いずれの場合も後続のクリーチャーがいると仮定します。
そこから対戦相手にとっては最良の、こちらにとっては最悪のケースを考えてみましょう。

?のケースからの最悪の想定
  a困窮、あるいは精神の槍2枚
  b竹沼への沈み込み
?のケースからの最悪の想定
  a不快な群れ+高コストのカード、あるいは英雄の死
  b不快な群れ+高コストのカード、あるいは英雄の死+竹沼への沈み込み
  C不快な群れ+高コストのカード、あるいは英雄の死+困窮+竹沼への沈み込み

精神の槍と英雄の死は3本通して見てませんが入ってる可能性は充分有り得ますので想定するケースとして採用しています。
見ればわかるようにに最悪のケースを想定してみるとほとんどの場合、竹沼への沈み込みが絡んでいることがわかります。
沈み込みを持ってると仮定した場合、対戦相手の4ターン目のランドが海の中心、御心だったことから手札に沼が無い可能性が高いですが、
それでも手札が4枚になってしまう?はリスクが高すぎます。
よってボツ。
これで選択肢は2つになりました。
?土地をプレイせず、けちな贈り物をプレイする

?土地をプレイし、独楽とけちをプレイする。

この両者を比べて?〜?の状況を想定して展開すると、
?は土地をプレイしないことで?より1ターンを無駄にしていますが、
想定される最悪のケースである?のCの場合、
?であれば困窮に対応して影麻呂の起動、相手が十手で鬼の奴隷を守りに来た場合、
更に対応してけちな贈り物をプレイすることで影麻呂の解決時に手札が7枚になり場がゼロになる一点のみ、?よりも勝っています。
最悪を想定するのはセオリーですが、ターンごとに最大限の動きをするのもマジックにおいて重要なセオリーです。

それではどちらを取るべきか?
と、したいところではありますが、
半歩下がって見ると、まだ検討できる要素があります。
それはけちな贈り物をプレイするタイミングです。
たしかに相手のターンにけちをプレイするのを想定すると?と?の選択肢で二律背反を起こしましたが、
自分のターンに?の処理を行ってしまえば、
その後は影麻呂の手札拘束が無くなるので土地をプレイして占い独楽をプレイすることも可能です。
副次的に十手のカウンターを使わせるか、
『けち』を対戦相手のターンにプレイされることで的確な対処をされるか、
を迫ることによって限りなく場がニュートラルにすることができます。

ということで

影麻呂で攻撃して、戦闘解決後に影麻呂を起動。
もし対戦相手が十手を起動してきた場合、対応してけちな贈り物をプレイ、
解決後に土地をプレイして師範の占い独楽をプレイ

が最善手です。

では実際、自分はどうだったかというと、
勝ちたいんやオーラが全開で入って何故か伍堂をプレイ。
結果、ターンを渡すと沼を引かれて、竹沼の沈み込みで影麻呂が死に、
伍堂を沼居の災い魔をコストに不快な群れでボロ負け。
今年最大のプレイミスはきっちり初日落ちという報われかたをしましたとさ。

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